頭皮マッサージの効果
頭皮マッサージの効果
頭皮マッサージには、様々な効果が存在します。その効果は、髪の毛などコンプレックスの解消だけではなく、日常生活を快適に送れるようになる魅力的な効果も存在するのです。まずは、頭皮マッサージがもたらす多くの効果について、ご紹介していきましょう。
血流促進による育毛効果
血流促進による育毛効果
頭皮マッサージは、頭皮の血流促進に繋がります。頭皮は硬くなりやすく、その分血流が滞りやすい部位です。血流が滞ってしまうと、皮脂など分泌物のバランスが崩れたり、酸素や栄養素が運ばれにくくなり、髪の質も低下しやすくなってしまいます。また、血管の近くに存在するリンパが正常に稼働しなくなる恐れもあるのです。リンパは、排せつ物や疲労物質、老廃物等を運び体外に排出する役割をになっています。リンパが正常に稼働しなくなるということは、体にとって望ましくない物質を体外に排出しにくくなるということです。頭皮環境の悪化を招いたり、体調不良の原因になってしまう場合があります。「髪の毛のボリュームがなくなった」「髪の毛のハリや艶がなくなった」という男性は、血流の滞りが原因かもしれません。
環境改善による抜け毛防止
環境改善による抜け毛防止
髪の毛は、正常な場合であっても1日50~100本程抜け落ちていきます。1回のシャンプーで、排水口が詰まってしまう、くしに絡まり頻繁に取らなければならないという人は、抜けすぎている可能性があるでしょう。髪の毛の長さによっても異なりますが、手櫛をした時、手のひらから落ちてしまう程抜ける場合も、抜けすぎている可能性が高く、髪の毛または頭皮にダメージが蓄積していることが考えられます。抜け毛の原因は、食生活やストレスなどです。他に、頭皮環境の悪化が原因の場合もあります。前項でご紹介した血流の滞りや皮脂の過剰分泌、皮脂不足による乾燥などで、頭皮環境は悪化してしまいます。頭皮マッサージは、ストレス解消をはじめ、血流促進やリンパの正常化、自律神経の改善等も見込めるため、抜け毛対策にも有効だと言えるでしょう。しかし、過剰な刺激、間違ったマッサージは、逆効果となり抜け毛を悪化させる恐れもあります。また、頭皮の環境改善は、すぐに効果が見られるというものでもありません。正しいマッサージを、定期的に実施しなければならないのです。
肩こり・頭痛の改善
肩こり・頭痛の改善
頭皮は、心臓よりも高い場所に位置し、そしてほとんどの時間その場所にとどまっていることから、血流が滞りやすい場所です。液体は下に流れやすく、上に運ばれにくいというのは、周知の事実でしょう。血液やリンパ液も同様で、頭皮を正常に保つことは容易ではありません。また、頭部には帽状腱膜と呼ばれる筋肉が存在しない箇所もあり、手足のように筋肉によって刺激されたり自主的に動き、血流を促すことが難しいのです。このような状況をサポートするため、周辺の筋肉が積極的に稼働します。肩や首、表情筋などです。頭皮に血流を促し、老廃物の排除にも一役買っています。また、頭皮や頭部の血流が滞ると、繋がっている肩や首の筋肉も同様に不調に陥ってしまいます。これらを改善するため、さらに体が無理をしてしまい、悪循環に陥ってしまうこともあるのです。つまり、頭皮マッサージにより頭皮のコリが解消され血流が正常化すれば、肩や首の負荷を軽減することができ、肩こりや頭痛を解消することも可能になるのです。頭皮マッサージは、頭皮だけをマッサージするのではなく、老廃物を排除するため首や鎖骨周辺もマッサージします。このような行為も、肩こりや頭痛解消に役立つのです。
顔のたるみ解消
顔のたるみ解消
頭皮マッサージは、顔のたるみ解消にも繋がります。頭皮は顔の皮膚と広い範囲で繋がっている部位であり、直接的に影響してしまう部分です。顔がむくんでいる時、頭皮も同様にブヨブヨした質感に変わります。顔が突っ張っている時、頭皮も硬くこり固まっているでしょう。頭皮をマッサージし、血流が正常になれば、顔の不調も解消されます。また、頭皮マッサージは、眼球疲労にも効果が期待できるでしょう。眼球疲労は、側頭部や後頭部の突っ張りを引き起こしてしまうため、その部分をマッサージし柔らかくすることにより、連なっている目の疲労感改善にも効果が期待できるのです。
体臭の改善
体臭の改善
頭皮環境の悪化は、体臭にも大きく影響してしまうのです。まず、頭皮環境が悪化すると、血流が滞るようになります。血流が滞るようになると、老廃物を体外に排出する機能が低下し、頭皮に悪影響を与える物質がそのままとどまってしまうのです。とどまった物質は、分泌される汗や皮脂と混ざり合い、独特の悪臭を生み出してしまいます。古い油のようなすえた悪臭は、このようにして発生することが多いのです。さらに、汗腺の働きにも影響を与えてしまいます。正常な汗腺は、汗となる物質から様々な物質を抽出し、水に近いサラサラとした汗を頭皮に送り出します。汗腺が正常に働かなくなると、ろ過機能が正しく稼働しなくなるため、粘り気のある臭いを持った悪い汗を放出するようになってしまうのです。これも、体臭の原因となります。悪い汗は髪や皮脂と混ざり合い、広い範囲に悪臭をばら撒くだけではなく、毛穴を詰まらせ抜け毛や薄毛等のトラブルを引き起こす可能性さえあるのです。
頭皮マッサージの正しいやり方
頭皮マッサージの正しいやり方
頭皮マッサージは、頭皮や髪の悩みを解消するだけではなく、肩こりや頭痛、眼球疲労などビジネスパーソンを悩ませる不調の回復も期待できます。しかし、これらの効果はいずれも、正しいマッサージを行った場合です。ここからは、頭皮マッサージの正しいやり方と、効果を高めるポイントについてご紹介していきましょう。ここで紹介するマッサージ全てを、同時に取り入れる必要はありません。自分に適した方法を選択し、継続して行ってみましょう。
頻度と期間
頻度と期間
頭皮マッサージの頻度は、2日に1回程度です。もちろん、毎日行っても問題ありませんし、毎日行うメリットもあります。頻度を増やすことも重要ですが、何よりも続けることが重要です。1週間毎日マッサージを続けるよりも、1か月や数年決まった回数を続けることの方が効果的な場合もあります。マッサージ効果が最も高いとされるのは、入浴中から入浴後です。入浴により血流が活発になっていること、適度に湿っていて頭皮を傷つけにくいことが要因です。入浴中にマッサージすると、リラックス効果も高まるためおすすめでしょう。頭皮マッサージの効果が表れるのは、1~3か月後です。髪の毛の生え変わり周期が3か月程度のため、髪の毛の変化も実感できるでしょう。頭皮や髪質の変化を実感したからといって、その場で止めてしまっては意味がありません。効果が見られた方法を、定期的に続けていく必要があります。
鎖骨・首周りのほぐし
鎖骨・首周りのほぐし
それでは、正しい頭皮マッサージの方法をご紹介していきましょう。まずは、鎖骨・首周りのほぐしからです。頭皮マッサージと聞き、頭皮ばかりを集中的に触る人も多いことでしょう。しかし、頭皮のマッサージにより老廃物の排出が積極的になっても、それらを心臓に送り返す通り道である首や鎖骨周りが機能していなければ、適切に排出することができません。老廃物、血流の通り道を正常化させておくことが重要なのです。そのため、これから紹介するマッサージを行う前に、鎖骨・首周りのほぐしを常に取り入れてみましょう。マッサージ効果を高め、メリットをよりはっきりと早く実感することが可能です。鎖骨の上にあるくぼみに手を置き、肩側から中央に向けゆっくりとさっすります。この時、強く押したり、くぼみと骨の間を掘る必要はありません。痛みを感じる手前程の力で、左右5~10回さすりましょう。動作は必ず、肩側から中央に向けて行う必要があります。老廃物を運ぶリンパには、流れる方向が決まっているのです。いずれも、体の中央に向かってリンパは流れています。その流れを邪魔しないよう、外側から中央に向けてマッサージを行うようにしてみましょう。次に、首周りのほぐしを行います。耳の下あたりにあるくぼみから、鎖骨に向けて真っ直ぐさすりましょう。指の腹を使い、痛みを感じない程度の力で行います。この動作も、左右5~10回程度実施しましょう。鎖骨・首周りのほぐしは、どちらから始めても問題ありません。老廃物を心臓に送るイメージで、呼吸を止めないようマッサージ続けてみてください。
前頭部マッサージ
前頭部マッサージ
前頭部マッサージでは、おでこから、髪の毛の生え際付近をマッサージします。両手5本の指を使い、生え際から頭頂部に向かって指を引き上げていきましょう。この時、爪で頭皮を傷つけてしまわないよう、指の腹を使います。頭頂部とおでこのちょうど半分の距離まで引き上げた後は、再びおでこまで指を戻していきましょう。行き帰り2~3秒程、ゆっくり時間をかけます。前頭部マッサージのポイントは、マッサージ中、頭皮から指を離さないことです。頭皮を引き上げ、そしてそのまま戻し、頭皮が動いていることが重要となります。マッサージを始めたばかりの頃は、頭皮が硬く、そこまで頭皮を動かすことはできません。初めから無理に頭部を動かす必要はなく、続けていくうちに徐々に可動範囲が広がっていくことが重要です。まずは、気持ちがいいと感じる力加減で、マッサージを行ってみましょう。
側頭部マッサージ
側頭部マッサージ
続いてご紹介するのは、側頭部のマッサージ方法です。側頭部とは、耳の周辺を指します。耳を手のひらで覆うように、頭皮に両手5本の指を起きましょう。その位置から、小さな円をかくようにクルクルと指を動かします。動かす方向は、時計回りでも反時計回りでも問題ありません。側面の頭皮を動かすことを意識し、5~10回マッサージします。また、同じ位置に指の腹を置き、頭皮を頭頂部に向け持ちあげるマッサージも効果的です。前頭部マッサージと同じく、マッサージ中は頭皮から指を離さないように意識してみましょう。持ちあげた状態を、2~3秒ほどキープし、その後指を離して1セットです。特に回数制限はないため、時間がある時、意識的に行ってみましょう。
後頭部マッサージ
後頭部マッサージ
側頭部のやや上に指を置き、頭頂部を開いたり閉じたりするマッサージです。両手で頭部を包み、頭頂部に向かって頭皮を引き上げます。引き上げた後、2~3秒停止させ、今度は側頭部に向かって指の腹を滑らせて行きましょう。この時、側頭部マッサージのように指をクルクルと回すのも効果的です。頭皮を動かすことを意識し、気持ちいいと感じる力加減で行いましょう。頭皮を引き上げキープし、その後引き下げる動作で1セットとカウントします。これを5セット繰り返し、完了です。後頭部マッサージでは、最後に頭皮を優しくタップしてもいいでしょう。指の腹を使い、頭皮全体を軽く叩いていきます。一部分に集中させず、頭部全体を優しくタップしてみましょう。いずれのマッサージも、終わった後じんわりと頭皮に指の感触が残っていれば成功です。頭皮がほんのり温かくなっていれば、なおさら成功ですが、始めたばかりではそれ程すぐに実感できません。マッサージ直後、手を放しても指の感触がある、誰かに触られているような感触が残れば、正しく頭皮に刺激を与えられたことになります。まずは、この感覚を目指してみましょう。
頭皮マッサージの注意点
頭皮マッサージの注意点
頭皮マッサージは、正しく行うと共に、注意点をふまえて実行する必要があります。頭皮は、デリケートな部分であり、目や首など重要な部位と密接に関係している場所でもあります。過度な刺激は、かえって症状を悪化させたり、不要なトラブルのきっかけにもなり得るのです。正しいマッサージ方法と合わせ、マッサージの注意点についても理解しておきましょう。
やりすぎ
やりすぎ
頭皮マッサージの効果を早く得たいからといって、やりすぎてはいけません。1度に何度も頭皮をこすると、赤みの原因になったり、皮脂の過剰分泌を招く恐れがありまります。また、こすりすぎた皮膚は傷つきやすく、さらに頭皮トラブルを招く結果となってしまうのです。頭皮マッサージの頻度は、1~2日に1回程度で問題ありません。繰り返し行うことによって、効果を高め継続させることもできます。
頭皮を傷つけない
頭皮を傷つけない
マッサージ前には、爪を短く切り、頭皮を傷つけないように努めましょう。頭皮を傷つけてしまうと、しばらくマッサージを行うことができませんし、痛みや臭いの原因となってしまいます。もし、仕事上の都合や私生活の理由から爪を切れない場合は、マッサージを指の腹のみで行う意識が必要です。頭皮を傷つけないようにするため、手袋等を使用する人もいますが、可能であれば素手で行いましょう。頭皮の柔らかさや皮脂の様子など、素手でマッサージしたからこそ詳しく状態を知ることができます。
長時間より短時間
長時間より短時間
長時間のマッサージは、頭皮の皮脂を奪い、傷つきの原因や頭皮環境の悪化を招いてしまうため避けましょう。頭皮マッサージをすると、指の腹に油のような皮脂が付着します。皮脂は、外的要因から皮膚を守る役割をになっているため、長時間のマッサージはケガのリスクを高めてしまうのです。頭皮マッサージを行う際は長時間ではなく、正しいやり方を短時間で終えられるよう意識してみましょう。また、長時間行うよりも、継続的に行うようにしてみてください。頭皮や髪質にはサイクルがあり、数カ月単位で新しいものへと変わっていきます。続けてマッサージを行うことで、様々な状態を改善することが可能になるのです。
ブラシを使って叩く
ブラシを使って叩く
ヘアブラシや硬い物を使って、頭皮を叩く行為は避けましょう。頭皮を継続的に叩くと、確かに血流が集中し、温かさも感じます。しかしそれは、頭皮への過度な刺激による一時的な血流であり、頭皮を守ろうと皮脂の過剰分泌が発生する恐れもあるのです。また、硬い物で叩く行為は、毛乳頭や毛母細胞など発毛に必要な細胞を傷つける恐れもあり、発毛や育毛の邪魔をしてしまう可能性があります。傷つけられた細胞が完全に復活するまで、3~5年という長期的な時間がかかってしまうため、可能な限り避けなければならないのです。
頭皮マッサージ器の取り扱い
頭皮マッサージ器の取り扱い
頭皮マッサージに大いに役立つ、優れたマッサージ機器は、いくつも誕生しています。まるで、プロのマッサージ師から施術されているような感覚を自宅で味わえるため、忙しいビジネスパーソンにもおすすめです。しかし、衛生面には十分に注意しましょう。頭皮マッサージでは、頭皮から皮脂や汗が分泌され、機器にもそれらが付着します。付着した皮脂や汗をそのままにしておくと、悪臭の原因となったり、雑菌の繁殖により不衛生な状態となってしまうのです。それらを再びマッサージに使用すると、雑菌を頭皮に移してしまうことにもなりかねません。頭皮マッサージ器を使用した後は、除菌シートや汗拭きシートなどで手入れし、衛生的に使用するようにしましょう。
症状改善には医療機関の助けがいることも
症状改善には医療機関の助けがいることも
頭皮には、臭いや傷、できものなど様々なトラブルがあらわれます。頭皮マッサージでは、このような症状を改善できる可能性があるものの、全ての症状を改善できるとは限りません。頭皮の状態によっては、独自でマッサージを続けるよりも、医療機関の手助けが必要な場合があります。例えば、膿がでたり、独特な異臭がする場合、赤みが強くできものが複数できている場合などです。できものを刺激したり絞ったりすると、放出された液体から「とびひ」が生じ、広範囲に広がってしまう可能性があります。これらは、他者にも感染するため、家族や友人と使用する衣類を分けなければなりません。このように、皮膚にあらわれるトラブルは、自己解決できるものと、そうではないものが存在します。まずは、自身の頭皮の様子を観察し、マッサージできる状態か正しく判断してみましょう。
頭皮マッサージの習慣化でコンプレックスを解消していこう!
頭皮マッサージの習慣化でコンプレックスを解消していこう!
年齢を重ねるにつれ、頭皮に関する悩みは、男女ともに増えていきます。仕事などで外部と接触する機会の多い男性にとっては、さらに深刻なコンプレックスだと言えるでしょう。しかし、頭皮マッサージの習慣化により、こういったコンプレックスを解消することができます。さらに、これから発生するであろう頭皮に関する悩み事も、未然に防ぐことが可能です。つまり、頭皮マッサージは若年層男性といえど、習慣化しておく必要があるということです。頭皮マッサージの継続は、肩こりや頭痛の解消だけではなく、若々しい表情の維持にも繋がり、プライベートも充実させることができます。すぐに頭皮マッサージを始め、活き活きとした生活を送ってみましょう。