5番ウッドとは
そもそもウッドとは飛距離を伸ばすためのクラブで、ドライバーの次に飛距離を伸ばしやすいといえます。ウッドの中でもフェアウェイウッドはFWウッドとも表記され、ユーティリティよりも長いのが特徴です。
ウッドには3番や5番といった番手がつき、今回紹介する5番ウッドの他に3番や7番、9番などの種類があります。どのように番号が振られているのかというと、数字が小さいほど飛距離を伸ばしやすく、数字が大きいと初心者でも扱いやすいという特徴があります。
5番ウッドは3番~9番の中で真ん中あたりの位置することから、飛距離が伸ばしやすいかつ初心者にもコントロールが容易いクラブといわれています。
5番ウッドの飛距離目安
飛距離の目安が分かれば、どの5番ウッドを使うのが適切か判断しやすいでしょう。男女別の、5番ウッドや3番ウッド、7番ウッドの飛距離目安は以下の通りです。
5番ウッド
3番ウッド
7番ウッド
上記の表の通り、番号が小さいほど飛距離が大きくなります。また、7番ウッドと3番ウッドと比較すると5番ウッドはちょうど真ん中に位置するウッドであることが分かります。
5番ウッドとユーティリティの違い
5番ウッドとよく比較されるものとしてユーティリティがあります。5番ウッドとユーティリティの違いは主に以下の通りです。
・弾道の高さ
・構えやすさ
・打ちやすさ
・扱いやすさ
・ヘッドスピードの速さ
弾道の高さ
5番ウッドとユーティリティでは弾道の高さが異なり、5番ウッドは高い弾道、ユーティリティでは中規模の弾道となります。これはユーティリティよりも5番ウッドの方が、深度が深く弾道の高さが出やすいからです。
また、5番ウッドは「キャリー」と呼ばれるボールを打ってから地面に落ちるまでの距離をかせげますが、「ラン」と呼ばれるボールが地面に落ちた後に転がる距離は短いのが特徴です。一方、ユーティリティは5番ウッドとは真逆の性質となるため、使い分けが必要です。
構えやすさ
5番ウッドとユーティリティではユーティリティの方が構えやすいといった方も多く、これはフェース面をボールに合わせやすいことが理由です。
一般的にフェース面がボールに合わせやすいと構えやすいため、5番ウッドを使用する時もフェース面を考えながら打ってみましょう。
打ちやすさ
5番ウッドはユーティリティと比べると打ちやすく、打ち方をミスしたとしてもある程度飛距離が伸びます。打ち方としては基本的に横から払い打つような打ち方が推奨となり、5番ウッドはソールが広いことからダフリ予防もできます。
一方、ユーティリティは5番ウッドの横から払い打つ以外にもダウンブローで打つこともできます。そのため、自分の打ち方によって使い分けが可能です。
扱いやすさ
ゴルフクラブは一般的に長さが短い方が扱いやすいといわれています。5番ウッドとユーティリティで長さを比較すると、ユーティリティの方が短いため、5番ウッドよりもユーティリティの方が扱いやすいといえるでしょう。
しかし、上記は一般論のため、クラブの好みやコースの状況によっては5番ウッドの方が扱いやすいという場合もあります。そのため、使い方や状況によって5番ウッドかユーティリティかを使い分けましょう。
5番ウッドの選び方
5番ウッドには素材や重量、ロフト角、バックスピン量などを選定基準とするとよいでしょう。選び方のポイントは以下の通りです。
・ヘッドの素材
・シャフトの重量
・ロフト角
・バックスピン量
それぞれ、どのような違いがあるのか解説します。
ヘッドの素材
5番ウッドにおけるヘッドの素材は以下4種類が代表的なものとなっています。
・チタン製
・ステンレス製
・マレージング鋼
・複合素材
これらの素材は自身の好みやコースの状況によって使い分けるものですが、特に飛距離を伸ばしたい場合はヘッドの素材をステンレス製にしましょう。また、チタン製の素材ではステンレス製の素材よりも軽いため、ボールをつかまえやすいという特徴があります。
シャフトの重量
シャフト重量はドライバーよりも重いもの、もしくは均等なものを選ぶと、一般的に安定したスイングとなります。5番ウッドではドライバーとシャフトの長さが異なることから、振り方に違和感を覚える方もいるでしょう。
5番シャフトの振り方に違和感がある方は、シャフトを短くしてシャフト重量を下げれば振り心地を良くすることができます。
ロフト角
ロフト角とはゴルフのヘッドの接地面とシャフトとの角度のことをいい、このロフト角が大きければボールが上にあがり、飛距離が出にくいという特徴をもちます。
ロフト角は3番ウッドで約15度、5番ウッドで18~19度となっているため、5番ウッドの方が上にあがりやすいといえるでしょう。
コース状況によって上にあげるのか、飛距離を伸ばすのかを見極めながら、使いやすいモデルを選びましょう。
バックスピン量
バックスピン量は飛距離をのばしたいのか、狙った場所にとめたいのかといった目的によって選ぶ必要があります。
バックスピン量が少ないとボールがよく転がるため、飛距離を伸ばすことができ、バックスピン量が多いとボールが接地した際に進行方向とは逆の力が加わることから、狙った場所にとめやすいです。
5番ウッドの正しい使い方と練習方法
5番ウッドには正しい使い方があります。正しい使い方をしないと飛距離が思ったよりも伸びないこともあるでしょう。
5番ウッドの練習方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
・ほうきで掃くように打つ
・まずはハーフスイングで練習する
5番ウッドはアイアンのようにアッパーブローで打つのではなく、ほうきで掃くように低めに長く打つのが正しい打ち方です。そのためフルスイングせずに力を出し切らないのがポイントです。
5番ウッドの練習方法としては上記でも解説した通り、フルスイングせずにハーフスイングを心がけましょう。もし、フルスイングしてしまうとボールが林に消えてしまう場合もあるので、力を抑えながら徐々に力を出していき、一番良いインパクトポイントを探しましょう。
5番ウッドを用いて飛距離を伸ばす練習をしよう
5番ウッドは初心者にも扱いやすく、飛距離の出るクラブです。一口に5番ウッドといってもヘッドの素材やロフト角、バックスピン量など様々な要素から選択肢があるため、コース状況や自身の好みによって最適な5番ウッドを選ぶ必要があります。
また、5番ウッドはフルスイングだと飛びすぎてしまうため、ハーフスイングを心がけながら、練習をしましょう。