アイアンの番手別の飛距離の目安
飛距離の目安が分かれば、狙った位置にボールを近づけられます。アイアンは、番手ごとに飛距離の目安が異なるのでよく確認しておきましょう。番手ごとの、飛距離の目安は以下の通りです。
クラブ |
番手 |
飛距離の目安(男性) |
ロングアイアン |
3番 |
170Y |
4番 |
160Y |
5番 |
150Y |
ミドルアイアン |
6番 |
140Y |
7番 |
130Y |
ショートアイアン |
8番 |
120Y |
9番 |
100Y |
記載した数字はあくまで目安です。実際は、ゴルファーによってプラスマイナス20~30ほどの差があります。
また、7番アイアンの飛距離は、一般的に150Y程度といわれますが、初心者の場合ハンドファーストで打つことが難しく、実際に150Yを出せる男性は少ないです。まずは、自分がどの番手で、どの程度の飛距離を出せるか計測してみましょう。
アイアンのロフトと飛距離の関係
アイアンのロフト角は、一般的に以下の通りです。
クラブ |
番手 |
ロフトの目安 |
ロングアイアン |
3番 |
17~20 |
4番 |
21~23 |
5番 |
24~26 |
ミドルアイアン |
6番 |
27~29 |
7番 |
31~33 |
ショートアイアン |
8番 |
35~37 |
9番 |
39~41 |
基本的には、番手が小さいほどロフト角が立ててあり飛距離が伸びます。そのため、最近は飛距離アップを目的に、アイアンのロフト角を立てた「ストロングロフト」が増加中です。
また、実力やパワーによって飛距離が変化するため、同じ番手でもゴルフメーカーによってロフト角が異なります。アイアンは、飛距離の調整を簡単にするために、同じメーカーで揃えましょう。
アイアンのキャリーと飛距離の関係
アイアンの飛距離を伸ばすために、キャリーと飛距離の関係について知っておきましょう。
キャリーとは、打ったボールが地面に着地するまでの距離です。また、ボールが着地してから、転がった距離をランといいます。つまり、飛距離とはキャリーとランの合計のことです。
一つ前の見出しで説明した通り、番手が小さいほど飛距離が伸びるため、キャリーもランも番手が上がるほど伸びます。
また、アイアンの番手選択をするときは、自身のキャリーとランの数字が重要です。なぜなら、キャリーで大きく飛ばしたほうがよいコースや、ランを出したほが得であるコースなど、さまざまな種類のコースがあるからです。
自分自身の、キャリーとランの数字を把握することで、コースマネージメントがぐっとよくなりスコアアップにつながります。
自分のアイアン飛距離を測定する方法
自分で、アイアンの飛距離を測定するには、下記の2つの方法が挙げられます。
・ゴルフレッスン場で測定してもらう
・自分で測定器を購入する
ゴルフレッスン場では、飛距離の目安となるヤード表示板があるため、アイアンの番手ごとの飛距離を目測で把握可能です。測定器を使用する場合は、ヘッドスピードを計測できる機器を購入すると、番手ごとにどの程度の飛距離が出るか目安を測定できます。
アイアンの飛距離をアップするために見直したいポイント
アイアンは、そもそも「遠くへ飛ばすクラブ」ではなく「狙った場所に近づけるクラブ」です。ただ、飛距離の目安に近い飛距離がでないとアプローチ通り上手くいきません。飛距離の目安と自分の飛距離に大きな差がある場合は、以下のポイントを見直しましょう。
・アドレスを見直す
・体重移動を見直す
・ヘッドスピードを意識する
・手首の使い方を意識する
・ストロングロフトのアイアンを選んでみる
アドレスを見直す
アイアンをスイングするときの、アドレスが間違っていないか見直しましょう。アイアンは番手によってシャフトの長さが異なります。そのため、アドレスもアイアンの長さによって変更しましょう。
特に注意するべきなのは、スタンスの幅です。スタンスの幅は、意識しないと広がりすぎてしまいます。広がりすぎると体がスムーズに回転できず、ショットが不安定になるため注意が必要です。
スイング時に、ダフリやすい人はボールとの距離もチェックしましょう。アイアンは、地面に置いてあるボールを打つため、最下点より手前でインパクトする必要があります。スイング時にダフる場合は、いつもよりボールを半分から1個分くらい右に移動させることで改善することが多いです。
また、フェース面の向きにも注意しましょう。インパクトがしっかりできても、フェース面が左右にずれていると飛距離が伸びません。初心者は、フェース面が右向きのことが多いので打つ前に確認しましょう。
体重移動を見直す
実は、アイアンを打つときは、大きな体重移動は必要ありません。むしろ、ドライバーを打つときのように、大きな体重移動をすると重心がブレてミート率が低下します。体重を左足に乗せて肩をしっかり回すことで、無駄な体重移動をなくし飛距離アップが可能です。
ヘッドスピードを意識する
ヘッドスピードが上がれば、飛距離は伸びますが重量のあるアイアンは、どうしてもヘッドスピードが落ちます。そのため、力を効率よく伝えるために、左ひじをしめて右手が上になるようにスイングしましょう。力任せにせず、スイングするタイミングやリズムを意識すれば、ヘッドスピードの向上につながります。
とはいえ、スイングするための筋肉も必要です。直立したまま、その場で背泳ぎやクロールの動きをすることで、肩回りを鍛えましょう。
手首の使い方を意識する
アイアンで、飛距離をアップするには、手首の使い方が重要です。ゴルフクラブのフェースに、ボールが当たるまでは手首の角度をキープし、腕の回転に合わせて手首が返るようにスイングしましょう。スイングするときにヘッドが先行したり、手首の角度がキープできていないと、ダフってしまうため注意が必要です。
ストロングロフトのアイアンを選んでみる
どうしても、飛距離をアップしたいなら、ストロングロフトを使用しましょう。特に、7番アイアンは「飛び系アイアン」と呼ばれるストロングロフトが増えています。フェアウェイウッドとアイアンの中間である「ユーティリティ」に近いものも登場しています。
「飛び系アイアン」は、飛距離の落ちたシニア層でもボールにパワーを伝えられる反面、パワーのある人が使うと、飛びすぎてしまうことが多いです。そのため、事前に飛距離を計測して、使いこなせるか判断しましょう。
飛距離の目安に近づけよう!
アイアンは、狙った場所にボールを近づけるためのクラブです。そのため、飛距離の目安に近づけるようトレーニングすれば、コースマネジメントが容易になり、スコアアップにつながります。
アイアンの、番手やロフトと飛距離の関係を覚えて、適切なクラブを選べるようにしましょう。