ドライバーの飛距離がアップしない理由
まずは、ドライバーの打ち方に問題がないか確認しましょう。ドライバーの飛距離が、アップしない主な理由には下記の3つが挙げられます。
・手の力だけで打っている
・スライスしている
・飛ばそうという気持ちで力み過ぎている
理由1:手の力だけで打っている
ドライバーを打つときに、手に過剰な力が入っていませんか?手の力だけで打つと、ドライバーに上手く力が乗らず飛距離がアップしません。さらに、歳を重ねると筋力が低下するため、手の力に頼った打ち方をしていると飛距離は急激に下がります。
そのため、歳を重ねて飛距離が急激に低下した人は、手の力だけを使ってスイングしている可能性が高いです。飛距離を伸ばすには、体のひねりや足の力を上手く使いましょう。
理由2:スライスしている
ボールがスライスすると、当然ですが飛距離は伸びません。スライスは、インパクトの瞬間にフェースがスクエアになっておらず、開いていることで起こります。そのため、ボールがスライスする人は、自分の打ち方を確認しましょう。
「インパクト時に体が開いていないか」「体が開くようなグリップをしていないか」などといった点に注意が必要です。
理由3:飛ばそうという気持ちで力みすぎている
ゴルフは、メンタル面もスコアに大きく影響するスポーツです。例えば、遠くへ飛ばそうと力みすぎると、不要な場所に力がかかり飛距離も伸びません。力みすぎるとフォームも崩れがちになり、後のプレイに影響する可能性があります。ドライバーを打つときは、無駄な力を抜くように注意しましょう。
アマのドライバー飛距離とヘッドスピードの平均
男性アマチュアゴルファーの場合、ドライバー飛距離平均は230ヤード前後で、ヘッドスピードの平均は平均43m/s前後です。
ヘッドスピードとは、インパクト時のフェース面のスピードを指し、速いほど飛距離も比例して大きくなります。そのため、飛距離を伸ばすには、ヘッドスピードの上昇が必要不可欠です。では、自分のヘッドスピードとドライバー飛距離はどのように測ればいいのでしょうか。ヘッドスピードを測る方法は、主に下記の3つがあります。
・市販の測定器を使用する
・練習場のスイング測定器を使用する
・ゴルフショップの試打コーナーで測る
そして、ドライバーの飛距離は一般的に「ヘッドスピード×5.5」という計算式で測れます。
ドライバーで飛距離を出す!ポイント5つ
具体的に、ドライバーで飛距離を出すには、どうすればよいのでしょうか。ドライバーで飛距離を出すにためには、主に5つのポイントがあります。
・グリップを確認する
・頭の位置を確認する
・肩と腰をしっかり回す
・脚の力を使う
・軌道はインサイド&アッパーブロー
グリップを確認する
グリップは、自分の体とゴルフクラブが接する唯一の部分であるため念入りに確認しましょう。
握り方は、左手のナックルが2~3個以上見えた状態で握る「ストロンググリップ」がおすすめです。スライスが出にくく、インパクトの衝撃に当たり負けしない点がメリットです。
しかし、フック回転がかかり引っ掛けやチーピンが出やすいというデメリットがあります。
自分の弾道傾向に合わせて、繰り返し調整しましょう。
頭の位置を確認する
ドライバーを打つときは、頭の位置がブレていないか確認しましょう。ゴルフでは、軸をキープするためにショットの際は、「頭を動かさない」ことが基本です。しかし、頭の位置を固定することを強く意識すると、かえって不自然なフォームになってしまいます。
そのため、ドライバーを打つ際は、インパクト後に自然に頭を残すイメージをして、インパクトの時に球の後ろ(右股関節の延長上)に頭がくるよう意識しましょう。
肩と腰をしっかり回す
手と上半身の力だけで打っても、飛距離を伸ばすのは難しいです。ドライバーを打つときは、肩と腰をしっかり回すように心がけましょう。
具体的には、肩を90度、腰を45度にしっかり回すのが理想的です。肩は、回し過ぎると体がねじれて、飛距離が伸びないので注意しましょう。
脚の力を使う
飛距離をアップさせるには、脚の力も使ってスイングすることも重要です。脚を使って地面をしっかり蹴りながらスイングすることで、ドライバーに力が乗って飛距離をアップできます。
イメージとしては、インパクト直前に左ひざを思い切り延ばすようにしましょう。上級者は、右足をななめ後ろに向けて、地面を押さえつけるよう意識することでさらに飛距離アップを狙えます。
軌道はインサイド&アッパーブロー
インサイドとは、クラブヘッドが内側から入って内側へ出ていくスイング軌道のことです。体の近くで、スイングすることでパワーが出しやすくなり、ヘッドスピードが上がり飛距離アップに繋がります。また、スイング軌道が安定しミスが出にくくなるため、スイング軌道はインサイドがおすすめです。
アッパーブローとは、クラブがボールに当たるとき上向きに動く打ち方を指します。ドライバーは、アッパーブローで打つことを想定したクラブです。そのため、アッパーブローで打つことで弾道が高くなり、飛距離アップに繋がります。
ドライバーで飛距離を出す!効果的な練習方法
ドライバーで、飛距離を出すためには効果的な練習を積む必要があります。記事を読み終えて、すぐに実践できるように確認しましょう。
練習を動画で取る
自分のスイングを録画すれば、悪い点を客観的にチェックすることができます。正面から撮影する場合は、自身の立ち姿と直角になる方向から撮りましょう。後ろから撮影する場合は、カメラの高さをアドレスの手元の高さにあわせることで、ゆがまずに撮れます。
また、動画をチェックするときは、画像に線が書き込めるアプリを使うとスウィングが正しいか確認できるので便利です。
短く持って練習する
ドライバーは、シャフトが長いためミスが起こりやすいです。そのため、ドライバーを短く持ちコントロールしやすい状態で練習しましょう。シャフトと、グリップのつなぎ目より少し上の位置を持ち、小さい振り幅から練習していきます。慣れてきたら、徐々に振り幅を大きくしていきましょう。
素振りの繰り返し
素振りも、飛距離をアップさせるために重要な練習です。ボールを頭の中でイメージして、ドライバーを打つときのアドレス、スイングを繰り返しましょう。繰り返し行うことで、正しいスイングフォームを身につけることができます。
また、「ボールの位置から目を離さない」、「両足は地面につけた状態で行う」という点に注意しながら行いましょう。
ヘッドスピードを上げる練習をする
飛距離は、ヘッドスピードに比例して大きくなるため、ヘッドスピードが上昇する練習もしましょう。ヘッドスピードを上げるためには、重いクラブと軽いクラブを交互に素振りする練習がおすすめです。クラブを通常より速く振る感覚をつかめるため、ヘッドスピードが上昇します。
飛距離を出すためのドライバーの選び方
飛距離をアップさせるには、ドライバーの選び方も知る必要があります。
・重さで選ぶ
・モデルで選ぶ
・ロフト角で選ぶ
・調整機能で選ぶ
重さで選ぶ
ドライバーを選ぶときに、初めにチェックすべきなのがヘッドの重さとシャフトの重さです。重いドライバーは、ボールに大きなエネルギーが伝わり飛距離もアップします。それに対して、軽いドライバーはヘッドスピードが上がり飛距離を伸ばしやすくなります。
しかし、重すぎると振り切ることが難しく、軽すぎると不安定なスイングになるため自分の扱いやすいものを選びましょう。
モデルで選ぶ
実際に使用するモデルをチェックすることも重要です。初心者は、初心者用モデルを使用すると安心ですが、実際にゴルフ用品専門店でスイングしてみることをおすすめします。
初心者でも、飛距離が出やすいモデルも多くあり、店員におすすめのモデルを教えてもらえるため、店頭に足を運んでみましょう。
ロフト角で選ぶ
ロフト角とは、クラブフェースの傾きを示す数値のことです。ロフト角が小さいと、飛距離が大きくなります。しかし、自分にとって小さすぎると、弾道が低くなり過ぎて飛距離が落ちるデメリットがあるので注意しましょう。
それに対して、ロフト角が大きいとバックスピン量が増えて、ヘッドスピードが遅い人でも飛距離をアップできます。しかし、ロフト角を大きくし過ぎると、ボールが高く飛び飛距離が落ちるため自分に合ったロフト角を選ぶことが重要です。
調整機能で選ぶ
ヘッドのロフト角、ライ角、フェース角、重心位置が変更出来るドライバーも増えています。
一番多いのは、ロフト角が変更できるものです。中~上級者向けですが、自分に合ったロフト角を一本のドライバーで探せます。使い方を覚えれば、複数のドライバーを持つ必要がないので便利です。
適切な練習とドライバー選びで飛距離がアップする!
飛距離がアップしないときは、理由を調べる所からはじめましょう。理由が判明することで、自分が飛距離を伸ばすために適切な練習を積めます。また、自分に合ったドライバー選びも重要です。飛距離がアップする仕組みと、ドライバーの選び方を理解して、効率よく飛距離アップを狙いましょう。