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女性のなんとなく不調の原因が「骨盤」なワケ

女性のなんとなく不調の原因が「骨盤」なワケ

生理痛や妊娠・出産、更年期以降の女性特有の不調から、むくみや冷え、ダイエットや美姿勢にも関係していると言われる骨盤。骨盤は健康と美しさの要であることは間違いありませんが、その理由を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか? そこで、身体の“動き”の専門家である理学療法士の岡崎倫江先生と金子雅明先生に骨盤についてお話を伺いました。

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目次

そもそも骨盤とは?

さまざまな心身の不調の原因と言われる骨盤ですが、なぜその原因が骨盤にあるかご存じですか? 骨盤は身体の真ん中に位置し、上半身と下半身を繋いでいるいわばジョイント的なパーツ。上下のバランスを取る役目を担っている骨盤が正しい位置にないということは、身体の土台がぐらついてしまう状態なのです。たとえば、肩凝りがあるからとマッサージを行ってもすぐに凝りが戻ってしまったり、運動しても下半身が思うように痩せなかったりする、骨盤を無視して、表面的に対処しているにすぎないから。

そもそも骨盤は、腕や太もものように1本の骨で構成されておらず、真ん中の骨を中心に、複数の骨が左右に配されています。これは人体的にいろいろな動きに対応するためなのですが、自由度が高いぶん、不安定にもなりやすいのです。つまり、骨盤は誰でも歪みがでやすい部分と言えます。

正常な骨盤 歪んだ骨盤

骨盤の正しい位置関係を表現するのに「前傾している」「後傾している」などと言われていますが、人は常に動いて生活するものですから、立っているとき、歩いているとき、座っているとき、寝ているときで、それぞれ理想的な骨盤の位置が違います。骨盤矯正にありがちな固定法は、もしかしたら立っているときは理想かもしれませんが、それ以外の動きには適さないかもしれませんし、そのときの動きに適していない形で骨盤をホールドしているために、逆に歪める結果になってしまうこともあるのです。

では骨盤の正しい位置の正解とは? それは、それぞれの身体の動きに合わせて“良い状態”の位置へ骨盤が自然に動くこと。私たちはこれを「ニュートラル」と表現しています。

骨盤と言うと、骨ばかりに目が行きがちですが、身体の動きに合わせて骨盤をニュートラルに保つのが“筋肉”です。骨同様、筋肉もどこか1つで骨盤を支えているのではなく、腹直筋や腸腰筋、仙腸関節や大殿筋、骨盤底筋群など、さまざまな筋肉がバランスを取りあって骨盤をニュートラルな状態へと導きます。このバランスが取れていないと、筋肉の引っ張りや痛み、動きの悪さに繋がります。(岡崎先生)

骨盤ニュートラル状態をつくる

女性は男性に比べて骨盤が歪みやすい事実

女性は、次世代を生み出すために身体の構造が男性とは明らかに違います。第二次性徴から妊娠・出産に備え、骨盤が横に大きくなり、脂肪がつきやすくなります。妊娠中は胎児に栄養を送らなければいけないから脂肪を蓄える必要がありますし、子供を生み出すためには骨盤が広がらないといけませんよね。さらに妊娠中は体重増加するのでこれを筋肉で支えなければいけないのですが、女性はもともと筋肉がつきにくい特性のため、筋肉で支えきれず、本来力を発揮しなくてもいい筋肉がサポートして、正しくない方向へ引っ張ってしまうため、骨盤が歪みやすいのです。

なにもこれは妊娠・出産に限った話ではありません。女性は生理のたびに骨盤が緩みます。このとき、筋肉で骨盤をサポートができていないと骨盤と子宮をつなげている靭帯が緊張することが生理痛の原因の一つにもなっています。生理とは、子宮の収縮を促して不要となった内膜を体外へ排出することを指し、これを促すのがプロスタグランジンというホルモンで、生理直前~前半まで分泌が活性化します。このホルモンの分泌量が多いと子宮の収縮が激しくなり、生理痛が起こりやすくなるとされています。生理痛はこのプロスタグランジンというホルモンの影響が大きいのですが、構造上、子宮は靭帯で骨と連結してハンモック状にぶら下がっていますが、骨盤が不安定だと靭帯が過剰に引っ張られて緊張するなどの影響を受けることがあります。これが構造上の生理痛の要因なので、この要因が出にくいよう骨盤を整えることで生理痛を軽減・出にくくさせることは可能です。ですので、原因の「一つ」としています。また、腹圧がかかりにくくなることで便秘を誘発することもあります。

女性はただでさえ筋肉がつきにくい、と言いましたが、人は20歳を過ぎたあたりから徐々に筋肉が落ちていきます。もちろん、筋肉は適度な刺激を与えることで成長しますから、「何もしなければ」という前提だと自然に筋肉は衰えていくという意味になります。つまり、意識して筋肉を鍛えることをしなければ、40歳になったころにはかなり“筋肉がない”状態だと思ってください。まして女性は、その20年間で妊娠や出産を経験するかもしれませんし、婦人科系の病気に罹患する可能性もあります。もし、帝王切開や子宮筋腫の手術などで腹部切開をしていると、傷が完治したとしても腹圧をかけることをためらうため、より骨盤まわりの筋肉を使いづらい状態に。すると更年期を迎えるころには、頻尿や尿もれなど、女性のQOLを著しく損なう症状に悩まされることにもなりかねません。(岡崎先生)

女性の特徴と助長させる身体変化

あなたの骨盤は歪んでいる?

加齢とともに動きにくくはなるけれど、毎日歩けているし、階段だって昇り降りできる。日常生活を普通に送れているのだから、自分がまさか“筋肉がない”とは誰も思わないかもしれません。しかし、立ち上がるときに椅子や膝に手を置いて身体の支えにしたり、「よいしょ」と掛け声をかけていたりしていたら、お腹の奥の筋肉(インナーマッスル)が使えていない状態。座っているときに、自然と脚が開いてしまうのも同様です。

また、集中しているときや何か行動中に息を止めてしまうのもインナーマッスルがないサイン。インナーマッスルの代わりに息を止めることで身体を緊張させて支えているのです。人間の身体はとても優秀で、本来行うべき筋肉が何らかの原因で使えないと、他の筋肉がそこをカバーするように働きます。しかし、それは身体の本来の働きではありませんから、当然その部分に無理が生じ、痛みが出てきます。すると、さらに他の筋肉がカバーをして……。こうして身体が歪んでいくのです。

しかし逆を言えば、身体の使い方を意識し、たとえばお腹に力を入れて立ち上がる、呼吸を止めないようにするなど、インナーマッスルを意識した生活を2週間ほどするだけでも筋肉はちゃんと使えるようになります。よほど筋肉を使っていない人でしたら1週間くらいでも体の変化を意識できるはずです。ですから、まずはご自身の身体を意識し、身体に動き方を覚え込ませることが大切です。(金子先生)

骨盤を正しく動かせるようにするには?

「筋肉を意識して」と言うと、筋トレやジョギングなどを連想される人も多いのですが、もっと簡単で、手軽に続けられるトレーニングのほうがおすすめです。それこそ、これまで何もしてきていない状態でいきなり激しい動きをしたら身体を壊す危険もありますし、どこかに痛みが出て、筋肉を意識した生活を続けることができませんから。

おすすめは、テニスボールを股間に挟み、テニスボールが落ちないように脚を閉じる方法。これは家事をする際やくつろいでいるときなど、いつやっても大丈夫です。ぎゅーっと渾身の力でテニスボールを挟むのではなく、20%程度の力で30秒くらい締めるだけでOK。立っているときでも、座っているときも、寝転んでいるときでも “ながら”で大丈夫ですので、呼吸を止めずに1日に何度も行ってみてください。たったこれだけでも、内腿がダルくなってきたり、膝がガクガクしたりしてくる人もいるほど。でも、これこそが内側の筋肉に効いているサインです。(金子先生)

テニスボールは万能で、大きさ的に効かせたい筋肉のみへのアプローチができます。とにかく始めたことを続けることが大切。1週間に1回のハードトレーニングより、1日3分でも2週間続いたほうがカラダの変化が大きいのです。(岡崎先生)

骨盤を意識した動かし方で自然なカラダに

骨盤矯正はとかく骨を固定しがちですが、身体の動きに合わせて骨盤をフレキシブルにホールドするのは筋肉の働き。しかも、どれか1つではなく、骨盤まわりの筋肉が協力し合っています。まずはここを理解してください。筋肉は自然なバランスで動けるようになると、身体は何もしなくても美しいシルエットになっていきます。このことを無視して鍛えたり、痛みをカバーしながら動いたりすることで、身体は歪み、もともと持っている体の機能も低下してしまいます。(金子先生)

「デリットテック」のショーツは、骨盤をサポートする筋肉にアプローチするように設計しています。デザインのように見える柄ですが、これは骨盤を自然にサポートできるようそれぞれの筋肉に対し、“力を入れやすく”と“力を入れにくく”なるよう設計されているのです。身体には個人差があり、筋肉の発達も脂肪のつき方も人それぞれですが、筋肉そのものの働きはみな同じ。1か所だけの筋肉をターゲットにしているわけではありませんから、ある人にとって使うのが苦手な筋肉がサポートできたり、がんばりすぎてしまうところは力が抜けるようにできたり、と、トータルのバランスで骨盤を整えていきます。

3つの特徴

身体は適応力が高く、筋肉の働きをサポートするようにしてあげると自然と順応し、正しく使えるようになります。そこに痛みやがまんは不要です。逆に痛みやがまんを身体に強いると、そこにも順応し、それこそ違う筋肉を使ってそこから逃れようとするため、他の問題を引き起こしてしまいます。

正直「デリットテック」のショーツは、はいていても何かアクション的なものは感じません。しかし、身体はちょっとした変化でちゃんと反応をしてくれます。よほどインナーマッスルがない人は、2週間ほど着用することでダルさや疲労感が出てくることもありますが、それはご自身にそれだけインナーマッスルがなかったという気づきになるはずです。(岡崎先生)

身体を支えるべきインナーマッスルが使えていないと、身体の表面にあるアウターマッスルがフォローしなければいけなくなるので、本来使わなくてもいい筋肉が働くことでガチガチになってしまい、いわゆる“凝り”になってしまいます。だからこそ、「デリットテック」は、動いて欲しい筋肉と、支えたい筋肉だけにアプローチできるようにしています(金子先生)

まとめ

骨盤を整えるのに、その位置や一部分の筋肉だけにアプローチしがちですが、骨を支えているのも、子宮や内臓の位置関係に関与しているのも筋肉。だからこそ、動きやすいカラダを手に入れるには、まずはこのバランスを整えることが大切だということがわかりました。

<開発者プロフィール>

岡崎 倫江先生

岡崎 倫江先生

キネティックアクトCEO/医学博士・理学療法士

紹介リンク

株式会社キネティックアクト
https://kinetic-act.com/

金子雅明先生

金子雅明先生

医学博士、理学療法士、アスレティックトレーナー

紹介リンク

株式会社キネティックアクト
https://kinetic-act.com/