ゴルフで腰痛?腰が痛くなる原因と腰痛予防になるトレーニングとは

ゴルフで腰痛?腰が痛くなる原因と腰痛予防になるトレーニングとは

<監修>

金子雅明先生

金子雅明先生

経歴:
理学療法士
博士(医学):順天堂大学大学院医学研究科スポーツ医学講座 修了
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本オリンピック委員会強化スタッフ(医科学)
日本テニス協会医事委員会委員

専門分野

フットケアとコンディショニング
スポーツ傷害の予防とエクササイズ
トレーニング機器と健康器具の開発および科学的研究

紹介リンク

株式会社キネティックアクト
https://kinetic-act.com/

目次

ゴルフで腰が痛くなる原因

ゴルフのスイングは“体のねじり”を主とする動作で、いかに効率よく負担なくねじれるかがポイントになります。効率的な体のねじりには、胸椎(胸部分にある背骨)、股関節、足関節(足部も含む)が連動して動くことが必要で、特に胸椎と股関節の動きが重要になります。私たちは日々の生活で、パソコンなどのデスクワークや作業、スマートフォンの操作、長時間の座り姿勢をとる中で、頭を前方に突き出し、背中が丸まった不良な座位姿勢になっていることが多くみられます。この姿勢は、首や胸椎、さらには骨盤、股関節周りの筋肉を固くし、可動性を低下させてしまいます。この固まった状態のまま立つ、歩く、さらにはゴルフスイングをすると、硬くなった胸椎や股関節の動きを補うように、腰周囲の動きを過剰に使用し、無理なひねりを引き出します。このため、スイングを繰り返す中で、腰周囲の筋肉や腰椎(腰の骨)自体に負担がかかった結果、腰に痛みを出しやすい身体状況になってしまいます。
人によっては、反対に関節の動きや筋肉が柔らかすぎて過剰な可動性を生じた結果、腰が痛くなることもあります。

デリットテックで腰痛が改善するメカニズム

デリットテックは、皮膚の感覚センサーを利用して、体幹や股関節周囲の筋バランスを整え、骨盤を良好な位置に誘導するように作用させます。この状態を促すことで、体幹の安定性を作りだすインナーマッスルを活動させ、良姿勢の獲得や股関節周囲の筋出力や背骨と股関節の可動性向上を促します。つまり、今までの不良姿勢にともなう胸椎や股関節の可動性低下をデリットテックを穿くことで修正しつつ、背骨や体幹の安定性をつかさどるインナーマッスルを活動させ、腰に無理のない動きを実現させ、腰痛を改善方向に、体を誘導していきます。

腰痛予防になる日常トレーニング

① テニスボールをつかった殿筋群(お尻の筋肉、殿部筋)のリリース 左右5回

片側おしりの下にテニスボールを挿入し、膝をもって5回まわす。
テニスボールの位置は回数ごとにずらす。反対側も同様に行います。

テニスボールをつかった殿筋群(お尻の筋肉、殿部筋)のリリース左右5回 テニスボールをつかった殿筋群(お尻の筋肉、殿部筋)のリリース左右5回

② 胸椎ストレッチをしつつからだのひねり運動 上半身編 左右3回

胸の下に丸めたバスタオルを入れ、左横向きになります。右手を左肩、胸、右肩の順に触るように動かしながら大きく広げて上半身を反対にひねります。ひねったところで深呼吸を5回行います。単体側も同様に行います。

腰痛予防になる日常トレーニング 腰痛予防になる日常トレーニング 腰痛予防になる日常トレーニング

③ 胸椎ストレッチをしつつからだのひねり運動 下半身編 左右3回

胸の下に丸めたバスタオルを入れます。両腕を横に広げ、右足を上にして組み、膝立て位になります。その状態から右方向に足を倒しひねります。ひねったところで深呼吸を5回行います。反対側も同様に行います。

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