ヘッドスピードは飛距離アップに欠かせない要素
飛距離をアップするために、ヘッドスピードは見逃せない大切な要素です。飛距離を伸ばすために知っておきたい3つの要素を紹介します。
飛距離アップの3大要素
・ボールスピード(初速)
・打ち出し角
・バックスピン量
飛距離をアップするために上記の3つの要素は欠かせないものですが、ヘッドスピードはこのうちの「ボールスピード(初速)」に欠かせないものです。
ヘッドスピードとは、インパクトの瞬間のクラブヘッドのスピードのことで、スイングの速さと考えると分かりやすいでしょう。ヘッドスピードの速さは、飛距離アップのポイントの一つなので、自分のヘッドスピードを知り、効率の良い練習を行いましょう。
ヘッドスピードとミート率
ヘッドスピードと同様に重要なのが「ミート率」です。ミート率は「いかに効率よくボールに力を伝えられるか」を表したもので、芯を捉える正確さともいえます。
飛距離アップの3大要素であるボールスピード(初速)の計算式は以下の通りです。
ヘッドスピード×ミート率=ボールスピード(初速)
ミート率が大きくなれば飛距離は伸びます。ミート率についても意識して練習を行い、数値として捉えていきましょう。
ヘッドスピード、ミート率はともに飛距離アップに重要な要素で、これらを意識して練習を行うことで、飛距離アップに手ごたえを感じることもできるでしょう。
ヘッドスピード・ミート率・飛距離の計算式
ヘッドスピード、ミート率、そして飛距離の計算式を知ることで、自分の飛距離が伸びない原因や効率的な練習を組み立てることに繋がります。それぞれの計算式をご紹介します。
ヘッドスピード
飛距離÷5.5=ヘッドスピード
ミート率
ボールスピード(初速)÷ヘッドスピード=ミート率
飛距離
ボールスピード(初速)×4=飛距離
ボールスピード(初速)の数値は前項の計算式を参考にし、計算をしてみてください。ヘッドスピードやミート率は、ゴルフショップや練習場で有料にて測定が可能です。また、ハンディ測定器を持っていれば、いつでも気軽に測定ができ、成長具合を確認することもできるでしょう。持ち運びしやすいポケットサイズのハンディ測定器もありますので、検討してみてください。
ヘッドスピードの平均値
自分のヘッドスピードを知り、一般のアマチュアゴルファーの平均値を比べてみましょう。平均は以下のようになっています。
・男性:およそ38m/s~43m/s
・女性:およそ33m/s
あくまで平均値ですが、目標を立ててヘッドスピードを改善していきましょう。
ヘッドスピードが上がらない原因
「色々試してはいるものの、思うようにヘッドスピードが上がらない」と首をかしげている人もいるかもしれません。ヘッドスピードが上がらない原因には、以下のようなものが考えられます。
・腕だけで強く振ろうとしている
・手に力が入りすぎている
・テークバックでクラブヘッドの軌道がずれている
腕だけで強く振ろうとしている
ヘッドスピードを上げるために強く、速く振ろうとしすぎて、腕だけで振ってしまうと、動きがバラバラになってしまいます。初心者ほど、遠くに飛ばすためには力が必要だと勘違いをして、腕だけで振ってしまう傾向があります。
しかし、速く振ったからといってヘッドスピードは上がるものではありません。腕ばかり動かすことで、動きがバラバラになりスイングの軌道が乱れてしまうと、むしろ思うようなスピードが出なくなります。
手に力が入りすぎている
グリップを握る力にも注意が必要です。遠くへ飛ばしたい!という気持ちが強くなり、手はもちろん、全身にも力が入っていないでしょうか。グリップを握る手はゆるく、そして腕は完全に脱力しているのが理想です。
テークバックでクラブヘッドの軌道がずれている
クラブを引く際、体の回転とともにクラブヘッドを引き込んでしまうのも、ヘッドスピードが上がらない原因のひとつです。体を回しても、飛球方向に対してクラブは真っすぐに引くのが基本です。体の回転方向とクラブヘッドの軌道は別と考えましょう。
ヘッドスピードを上げるコツ
ヘッドスピードを上げるために、以下の3つのコツを知り、効率的に練習をしましょう。
・上半身をしっかりと回転させる
・グリップは力まず優しく握る
・コックを正しく使う
上半身をしっかりと回転させる
クラブを腕だけで振るのではなく、上半身を捻転させ、体全体を使ってスイングすることが基本です。腕だけで振ると体の回転が活かしきれません。テークバックを見直し、ダウンスイングする時でも自然と体が回るようにしましょう。初心者は、ヘッドスピードのコントロールはまだまだ先と考えがちですが、何事も最初が肝心です。体全体を使用する正しいスイングを初めから身につけるようにしましょう。
グリップは力まず優しく握る
グリップを握る時には、とにかく優しくゆるく握ることを意識し、力まないことが重要です。「小鳥を両手で持つように」グリップを握る、と表現されることもあるくらい、グリップを握る力加減は重要なポイントなのです。
初心者は、力いっぱい振れば飛距離が伸びると考えがちですが、手首や腕に力が入った状態でスイングすると、逆にヘッドスピードは落ちます。スイング以外の日常生活を振り返ってみると、素早く何かを振る時には、腕や手に無駄な力は入っていません。素早い動きに力みは禁物です。足腰、体幹はしっかりと構えるものの、手や腕は脱力した状態でスイングすることで、望むような飛距離につながるでしょう。
コックを正しく使う
手首を正しく使い、コックを効かせることもヘッドスピードを上げるために見逃せないポイントです。右利きの場合には、左手でグリップを持ち、上側に真っすぐシャフトが向いた状態になるよう、体の真正面で構えましょう。この時、ゴルフクラブを、手首を使って前後に振る動きの「親指側に倒れる動き」こそがコックです。バックスイングからショットの寸前までに正しいコックができているか、正しいタイミングでコックがほどけているか確認しましょう。コックはヘッドスピードだけでなく、ショットの方向性も崩してしまうことがあります。
ヘッドスピードについて知り、飛距離をアップしよう
飛距離をアップさせるために重要な、ヘッドスピードについて解説しました。ヘッドスピード、ミート率、飛距離の計算式も解説したので、実際に計算してみて数値化しましょう。客観的に分析し、自分の飛距離がなぜ伸びないのか原因を探ることをおすすめします。
よくあるのは、腕だけを使って振っていたり、力が入っていたりして、ヘッドスピードは上がらない例です。自分のスイングを振り返ってみましょう。グリップは優しくゆるく握り、体の回転を使うことで、改善できる可能性があります。ヘッドスピードを上げるコツをチェックして、効率の良い練習をして飛距離を上げていきましょう。