骨盤ダイエットのやり方9選！なぜ骨盤でダイエットが成功するのか徹底解説

骨盤を整えると痩せるは本当なのか

骨盤を整えるだけでダイエットが成功するなど、そんな簡単な方法が本当にあるのでしょうか。ダイエットは激しい食事制限と運動、サプリメントの摂取など、お金も時間も精神力も必要です。もしも本当に、骨盤を整えるだけで痩せられるのなら、ぜひ試してみたいですよね。そこで本項では、骨盤とダイエットの関係性から、骨盤ダイエットの具体的な効果まで詳しく解説します。

骨盤とは

骨盤ダイエットを解説するうえで、まず初めに理解しなければならないのが骨盤です。骨盤は、腰からお尻にかけて覆うように存在する大きな部位であり、複数個の骨が連なっています。上半身と下半身のバランスを整え、姿勢を維持する役割を担う部位です。

ただし、骨盤の役割は姿勢維持だけではありません。膀胱や子宮、腸など、骨盤周辺に集まっている大切な臓器の保護や、機能のサポートも行います。また、周辺にある筋肉や靭帯、血管やリンパ節にも影響を与えるのが骨盤です。

骨盤の不調とは

骨盤の不調とは、骨盤の歪みや偏りのことです。骨盤の歪みと聞くと、骨そのものが変形するようなイメージを持つ人もいますが、変形性股関節症のように骨自体の形が変わるわけではありません。

骨盤が本来ある場所から、前後左右どちらかに傾いている状態を意味します。骨盤が本来ある場所からずれてしまうと、連なる背骨や太ももにある大きな骨である大腿骨にデメリットが生じるようになるのです。過度な負担による痛みや、筋肉の硬化、筋肉や靭帯の緩みなどが発生します。

さらに、骨盤付近にある臓器や血管、老廃物を運ぶリンパ管などが圧迫され、ともなう不調が次々に発生しやすい状態になるのです。

骨盤とダイエットの関係

骨盤には多くの役割があり、それはダイエットにも深く関わります。骨盤がダイエットに与える影響は、以下のとおりです。

姿勢改善によるボディメイク効果

骨盤は、上半身と下半身のバランスを整え、正しい状態で維持する役割を持っています。そのため骨盤が歪むと、猫背や反り腰、O脚やX脚など姿勢や身体の形状が変化してしまうのです。

姿勢が変化すると、通常よりもふくよかに見えたり、自信がなさそうに見えたりなど、第三者から見た際の印象が低下します。全身がアンバランスになり、決してスタイルの良い状態ではありません。

つまり、骨盤が正常な位置にあり姿勢を美しく保つだけで、第三者からの印象が大きくポジティブに変わるということです。日本や世界で活躍するモデルの姿を想像してみましょう。彼ら、彼女らの堂々とした美しさには、姿勢が大いに関わっているのです。

むくみの改善

骨盤とむくみには、深い関係があります。骨盤の周辺には、骨盤リンパ節や鼠径リンパ節など、多くのリンパ管が集まっているのです。骨盤が前後左右に傾くと、こうした多くのリンパ管を圧迫し、老廃物の排出が難しくなってしまいます。

老廃物を体外に排出しにくくなり、早朝に脚や顔がむくんでいたり、夕方に脚が痛くなるほど脚の甲がむくんだりするのです。「なぜ下半身だけではなく顔もむくみやすくなるのか」と感じる人もいるかもしれませんね。リンパ管は、部分的に切断されているわけではないのです。血管のように全身をめぐっているため、一か所でも流れが悪くなると、全身の循環が滞ってしまいます。

自律神経の改善

骨盤から股関節周辺には、大腿動脈や大腿静脈などの大きな血管が通っています。骨盤の歪みや偏りにより、血管が圧迫され血流が悪くなる可能性があるのです。血流が悪くなると、自律神経が乱れ、代謝が悪くエネルギー消費が滞ります。

さらに、脂肪を溜めやすくなるばかりか満腹中枢が鈍くなり、食事による満腹を感じにくくなってしまうのです。骨盤の歪みや傾きを改善し適切な位置で保つと、血管が正常に働けるようになります。過食を防ぎ、エネルギー代謝も活発になるため、ダイエットに効果的なのです。

筋肉の活性化による脂肪燃焼効果

血管は、全身にエネルギーを供給する役割を持っています。血液がスムーズに流れることにより栄養が筋肉に行き渡り、正常な活動ができるのです。一方、血流が滞ってしまうと、筋肉が硬化したりエネルギー不足により動かしにくくなります。本来消費されるはずのエネルギーが消費されず、脂肪として身体にため込まれてしまうのです。

骨盤ダイエットの効果

骨盤ダイエットとは、骨盤の不調を改善し、ダイエット効果を得る方法です。前項で解説したとおり、骨盤そのものにダイエット効果はありません。骨盤を適切に保つことで身体の様々な部位が整い、結果的に効率的なダイエットが可能になるということです。

そのため、骨盤矯正ベルトを着けるだけで痩せたり、骨盤整体を受けたからといって体重が減るわけではありません。痩せやすい身体になるだけなのですが、この痩せやすい身体になることが重要なのです。

同じ量を食べているのに、自分だけ太りやすいと感じていませんか？同じトレーニングを行っているのに、自分だけ全く効果が表れないと悩んでいませんか？それは、あなただけが痩せにくい身体をしているから。血液やリンパの流れ、筋肉の代謝量など、様々な要因により痩せにくい身体になり、同じことをしているのにダイエットが成功しないのです。つまり、骨盤の不調を解消し、ただ痩せやすい身体を作るだけで、驚くほどの変化を感じられます。

骨盤ダイエットのやり方9選

それでは早速、骨盤ダイエットの具体的なやり方9選をご紹介します。骨盤前傾・後傾や、骨盤の左右への傾き等も改善することができるため、痩せにくい身体から痩せやすい身体に変化させることができますよ。

①寝ながら骨盤ストレッチ

両脚をまっすぐに伸ばし、仰向けで寝転んでください。両手は、手のひらを床につけ、腰の横に置きます。まずは、右脚から始めましょう。両手で右脚の膝を持ち、胸部に引き寄せます。痛みを感じる人は、無理に引き寄せないでください。

引き寄せた右脚をその場に固定し、両手を万歳するように、頭上に上げます。この状態で、30秒間ゆっくりと呼吸をしましょう。左脚も同様に行います。脚を引き寄せる際は腕の力だけではなく、下腹部にも力を入れるよう意識してみてくださいね。

②立ちながらできる骨盤ダイエット

両脚のかかととつま先を揃え、真っすぐに立ちます。軽く膝を曲げ、膝を左右に広げましょう。可能な限り、広げるようにしてみてくださいね。お尻を締めながら、開いた膝をゆっくりと締め、同時に膝も伸ばしていきます。10回～15回程度繰り返せば、完了です。

ゴムバンドを使ったさらに効果的な体操もご紹介しましょう。ゴムバンドをわっかにし、つま先に通し両脚を固定します。かかとを軸に、つま先を左右に開いてみましょう。開けるところまで開くのがポイントですが、両脚の角度が90度に近ければ問題ありません。開き切った状態を、1秒～3秒維持します。これを、15回繰り返せば完了です。骨盤の左右のバランスを調整し、骨盤底筋やインナーマッスルまで鍛えられます。

③下っ腹に効果的なストレッチ

腹部のシェイプアップにも効果を発揮するストレッチ方法です。仰向けに寝転がり、両膝を立てます。立てた脚は、肩幅程度に開いておきましょう。両手は手のひらを床に密着させ、身体を支えるように横に置きます。息を吸いながら、ゆっくりとお尻を天井側に持ち上げてみましょう。

横から眺めた時、”へ”の文字のように太ももから胸部にかけて直線になっていることが望ましいです。臀部を上げ過ぎないように、注意してくださいね。息を吸いながら、腰をゆっくりと下ろし、最初の姿勢に戻します。1日5回～10回行えば完了です。臀部や太ももの大腿四頭筋、骨盤底筋を同時に鍛えられるため、骨盤と下腹部に効果があります。

④1分骨盤ダイエット

たった1分で完了する骨盤ダイエット方法をご紹介します。太ももの外側をストレッチし、骨盤の歪みも改善可能なストレッチです。肩幅程度に脚を開き、立ちます。右ひざを軽く曲げ、左脚を後ろ側にクロスさせましょう。骨盤を左にスライドさせるイメージです。左ももの外側が伸びていると感じられる場所で止め、30秒間維持します。反対側も同様です。

⑤骨盤スクワット

怖いほど痩せると評判の高い骨盤スクワットのやり方をご紹介します。脚を肩幅よりも広めに開き、上半身が地面と垂直になるように真っすぐと立ちましょう。つま先は内向きではなく、外側に向くように意識してください。膝を落とした際、膝の向きとつま先の向きが一緒になっていることが望ましいです。5回~10回ほど、スクワットを行います。腰を落とし過ぎず、太ももと床が平行になる高さまで腰を落としましょう。最後の1回は、腰を落とした状態で10秒~20秒維持します。ゆっくりと腰を上げれば終わりです。

⑥ヨガ

ヨガは、骨盤を正しい位置に戻し、なおかつダイエット効果も期待できます。効果が期待できるアーサナ（ポーズ）は以下のとおりです。

〇ウッタンプリシュターサナ（トカゲのポーズ）
〇アルダマッツェーンドラーサナ（半分の魚の王のポーズ）
〇トーラーサナ（天秤のポーズ）
〇ターダーサナ（山のポーズ）
〇ムーラ・バンダ（根の締め付け）
〇アナンターサナ（横向きの棚上げ）
〇シッダーサナ（達人座）

ヨガを行う際は、アーサナの形はもちろんですが、呼吸に意識を向けるようにしてみましょう。股関節の柔軟性アップ、骨盤の歪みの調整、殿筋のストレッチ、腸腰筋強化など、様々なメリットが得られます。

⑦骨盤矯正椅子

ヨガやスクワットなど継続する時間がない人には、骨盤矯正椅子がおすすめです。座るだけで、骨盤を整えられます。座っている時間が長い人に適しているため、事務職や長距離ドライバーに最適です。

骨盤矯正椅子は、一般的な椅子の上に置く座椅子のような形状から、持ち運びやすいクッションタイプなど様々な種類があります。注意点としては、正しく座る意識を持つことです。骨盤矯正椅子に座っているからといって、左右どちらか一方に体重を乗せて良いわけではありません。骨盤矯正椅子はサポートするアイテムのため、腹筋や臀部の筋肉を意識し、可能な限り均等に圧力をかけるように注意しましょう。

⑧ベルト

巷で話題になっている骨盤矯正ベルトをご存じでしょうか。腰から臀部にかけて巻きつけ、特殊な紐で締めあげるベルトタイプのアイテムです。背中から骨盤までを固定できるため、腰痛を持っている人にも適しています。痛みを和らげ、骨盤矯正も期待できるでしょう。

ただし、締める強さに注意が必要です。骨盤矯正ベルトや腰痛解消サポーターなどは、強く締めれば締めるほど効果を発揮するようなものではありません。うっ血や血流の阻害など、締め過ぎたが故のトラブルが生じるため、自分の身体に合わせるようにしましょう。

⑨骨盤矯正エステ

簡単かつ快適に骨盤を整え、ダイエット効果も得たい人には、骨盤矯正エステまたは、骨盤ダイエット専門エステの利用がおすすめです。骨盤の乱れを解消するだけではなく、セルライトの除去やO脚・X脚など下半身の不調への効果的なアプローチも期待できます。

ただし、1回～2回通った程度では、一時的な変化しか得られません。整体や病院での施術も同様ですが、外部からのアプローチは数カ月継続し効果が定着するのです。そのため、骨盤矯正エステでは、費用がかさむ恐れがあります。

やり方は簡単！骨盤を整えてダイエットを成功させよう

骨盤を整えるだけで、痩せやすい身体を手に入れられます。痩せやすい身体を手に入れられれば、これまでと同じ生活を続けていてもダイエット効果を感じられるようになるのです。そのためにも、まずは自分の骨盤の状態を理解し、継続できる骨盤ダイエット方法を選択してみましょう。