骨盤矯正は世界一早く痩せるダイエット？骨盤矯正の驚きのダイエット効果

骨盤矯正でダイエットできる？

本項では、骨盤矯正で実際にダイエットが成功するのか詳しく解説します。骨盤矯正についてあまり詳しくない人々のために、骨盤矯正の正しい情報もご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

骨盤矯正とは

骨盤矯正とは、骨盤を正しい位置に戻すために行う施術・動作のことです。骨盤は、日常生活の様々な動作によって、前後左右に偏ってしまいます。もちろん、理想的な日常生活を送っていれば、本来は歪むような部位ではありません。しかしながら、脚を組む、頬杖をつく、荷物を同じ腕（肩）で持つなど、何気ない動作の積み重ねによって、前後左右に歪んでしまいます。

骨盤は、歪むと表現されることが多いのですが、決して骨そのものが変形するわけではありません。変形性等の病気、成長期、ホルモン分泌が減少する特定の時期を除き、骨盤の形状が変わることはないのです。そのため、骨盤矯正は、骨の形を整える施術・動作ではありません。

骨盤矯正で痩せるは嘘

骨盤矯正にはダイエット効果があると言われていますが、表現が正確ではありません。骨盤を矯正したからといって、それだけで体重が減少するわけではないのです。骨盤を矯正すると、姿勢が改善され筋肉や腱が正常に活動できるようになります。循環器系や内臓の働きも活発になるため、エネルギー消費量が増える可能性があるのです。

しかしながら、骨盤が歪んでいる人全てが、循環器系や内臓の働きが鈍いわけではありません。姿勢が改善したからといって、消費されるエネルギーが爆発的に上昇するわけでもないのです。つまり、骨盤矯正は、痩せやすい身体を作るだけであり、骨盤矯正＝ダイエットとは言い切れないのです。ただし、姿勢が改善し筋肉が活発化すると、運動効率やパフォーマンスが上昇します。今までと同じ運動を行っているだけで、痩せたり外見的な変化が生じる可能性も十分に考えられるのです。

骨盤矯正のやり方

骨盤矯正には、大きく分けて自分で行う方法と、専門機関に頼る方法の二種類が存在します。自分で行う方法は以下のとおりです。

〇骨盤矯正グッズの使用
〇骨盤矯正ストレッチ
〇ヨガ・ピラティス
〇筋トレ
〇骨盤矯正体操

費用負担が少なく、マイペースに続けられるところがメリットです。一方、専門機関として、下記機関があげられます。

〇整体
〇整骨院（接骨院）
〇エステ
〇整形外科 費用は生じますが、専門的な知識と技術による、的確な骨盤矯正が可能です。

あなたの骨盤は正常？

骨盤矯正で実際に痩せた人はいるのでしょうか。骨盤矯正で実際に痩せた人は存在しますが、その数を正確に計測することは困難だと言えるでしょう。なぜなら、骨盤矯正で痩せる人は、骨盤矯正によるダイエットを成功させるためには、自分の骨盤の状況に適した矯正を実施しなければなりません。しかしながら、自分の骨盤が前後どちらに偏っているのか、左右に歪んでいるのか知らない人は非常に多いです。そこで本項では、骨盤の歪みをチェックする方法を7つご紹介します。複数のチェック方法を試してみることで、より正確に自分の骨盤の状況が理解できるため、ぜひ試してみましょう。

壁チェック法

一つ目のチェック方法は、壁を使った最もスタンダードなチェック法です。立った状態で、壁に後頭部、背中、臀部、かかとを密着させます。背中は肩甲骨（肩）が密着していれば問題ありません。この状態で、腰と壁の間にどの程度隙間が開いているか確認しましょう。軽く握った手が入る程度の隙間であれば、骨盤は正常な位置にある可能性が高いです。

縦でも横向きでも、握りこぶし一つ分以上の隙間が空いていれば、骨盤が前方に傾く骨盤前傾の可能性があります。開いた手のひらを差し込める程度の隙間しか開いていない場合は、骨盤が後方に傾く骨盤後傾の可能性が高いです。壁チェック法は、後頭部を壁に着ける必要があるため、ヘアスタイルには注意してくださいね。

ちなみに、両脚は揃え、くるぶし同士がくっついている状態が理想ですが、くっつけるのが難しい場合は、X脚（外販膝）の可能性があります。筋肉のバランスが崩れているもしくは、大腿・下腿の筋力低下により、正常な座り方や立ち方ができない状態です。X脚を放置していると、軟骨のすり減りや主に膝の靭帯・筋肉に炎症が起き、痛みが生じる場合があります。

座るだけチェック法①

座るだけで、簡単に骨盤の歪みを確認する方法です。正座で行うため、タオルを敷くなどして痛みがでないように工夫してみてくださいね。まずは、正座をし、崩すようにお尻を床に下ろしましょう。かかとに乗せていた臀部を、床につけます。その際、膝の位置が揃っていますか？

左膝が前方に出ている場合は、骨盤が左に傾いている可能性があります。右の膝が突き出ている場合は、右への傾きです。また、正座の姿勢が辛いと感じる人や、正座の姿勢が作れない人は、骨盤前傾もしくは反り腰の可能性があります。

座るだけチェック法②

座るだけで簡単にチェックする方法ですが、自分一人では確認が難しいため、二人で行うのが理想的です。前項のチェック方法と同じように、正座の姿勢で座りましょう。ただし、臀部を床に下ろしたりせず、かかとに臀部を乗せたままの通常の正座姿勢です。

このチェック方法では、足の裏の位置を見ます。かかとが坐骨の真下もしくは、内側にある人は、骨盤の歪みが少ないです。坐骨は臀部の下部にある骨で、座っている時に手を差し込むと、コリコリとした感触があります。かかとが坐骨よりも外側に開いている人は、骨盤がやや歪んでいる可能性があるため注意が必要です。つま先が内側に向き、体重が外側に集中しています。骨盤が後傾しやすく、股関節の内旋の動き、膝下の外旋の動き、すねの外側が疲労しやすい状態です。

〇内旋：大腿軸（脚の付け根）を中心にし内側へ回旋する動き
〇外旋：大腿軸（脚の付け根）を中心にし外側へ回旋する動き

臀部の下でつま先がクロスしているもしくは、一部分を重ねないと正座できない人は、歪みが非常に強い可能性があります。身体の側面（外側）に、過度に負担がかかっている状態です。O脚（内反膝）の傾向もあり腰痛が生じやすく、変形性膝関節症など膝にも十分に注意しましょう。

寝るだけチェック法①

かかとを揃えて、仰向けに寝転がりましょう。両脚のかかとは、完全にくっついていなくても問題ありません。このチェック法では、つま先の傾きを確認します。つま先の開きが、80度～90度であり、左右均等に外側に開いていれば骨盤は正常です。つま先が90度以上離れている場合は、内側の筋肉が弱く、骨盤が後方に傾いている状態です。

左右どちらか一方にのみつま先が傾いている場合は、骨盤や股関節周辺の筋肉がバランスを崩しています。ちなみに、両脚のつま先が内側に向いている人は、反り腰になりやすく、膝の屈伸運動が苦手です。膝裏を流れるリンパの流れも悪くなりやすく、脚に疲労感を感じやすくなります。

両脚のつま先が同じ方向を向いて倒れる人は、左右のバランスが大きく崩れている可能性があるため注意が必要です。片方の脚は内転筋が強く、反対側の足は外転筋が強く、下半身のバランスを保つため背中がねじれやすい状態になっています。腰や臀部に痛みが生じやすいだけではなく、背中全体の緊張感やストレスにも繋がるため注意が必要です。

寝るだけチェック法②

仰向けに寝転び、両膝を立てましょう。この時、膝の高さが違う場合は、骨盤の歪みが考えられます。また、立てた両膝を左右に倒してみてください。その際、どちらか一方が辛いと感じる場合も、骨盤の歪みが懸念されます。簡単に行えるチェック方法であり、定期的に行うと骨盤の歪みを早期に発見できるでしょう。

足踏みチェック法

足踏みを行い、スタート位置とフィニッシュ位置の違いから、骨盤の歪みを判断するチェック方法です。目を閉じて、30秒間その場で足踏みをしてみましょう。スタート位置から前方に進んでいれば、骨盤前傾の可能性があります。後方に進んでいれば、骨盤後傾です。

つま先の向きが左に向いている人は、骨盤が左にねじれている可能性があります。右側を向いている場合は、右へのねじれです。スタート位置とフィニッシュ位置が近く、つま先の向きがスタート時と同様に正面を向いていれば、骨盤は正常な可能性が高いでしょう。

靴底チェック法

日常的に使用している靴の底を見るだけで、骨盤の歪みをチェックすることができます。靴の底と地面の接地面が広いほど正確に判断できるため、スニーカー等の靴を使用するのが理想的です。

骨盤が正常な位置にある人の場合、脚の親指部分と、かかとの外側部分がすり減ります。ただし、左右で同じすり減りではない場合、バランスが崩れている可能性があるため注意しましょう。内側のみが広範囲ですり減っているもしくは、つま先部分のみがすり減っている場合は、骨盤前傾の可能性があります。X脚や反り腰になりやすく、膝と腰に大きな負担がかかっている状態です。

かかと部分のみがすり減っている人は、骨盤後傾の可能性があります。体重が後方に乗りすぎ、すり足で歩いている可能性が非常に高いです。つまずきやすく、猫背や巻き肩など、上半身の不調が生じやすくなります。

ちなみに、靴底の側面（外側）がすり減っている人は、O脚である可能性が非常に高いです。重心が側面に偏っています。歩行時の衝撃を吸収しにくく、骨盤や股関節に痛みが生じやすい状態です。

骨盤矯正にはダイエットを加速させる多くのメリットがある

骨盤矯正そのものに、ダイエット効果はありません。しかしながら、エネルギー消費量の増加、循環器系の改善、運動パフォーマンスの向上等により、ダイエットにとって大きなプラス要素となるでしょう。骨盤矯正を行うことで、ダイエットを加速させ、成功の可能性を高めることができるのです。そのためにもまずは、自分の骨盤の状態を正しく把握してみましょう。把握したあとは、最適な骨盤矯正方法を選ぶだけです。