骨盤矯正には整体が一番？骨盤矯正整体に関する疑問と回答7選

骨盤矯正には整体が効果的？

骨盤矯正には、整体が効果的だと評価されています。なぜ数多く存在する方法の中で、整体が評価されているのでしょうか。まずは、骨盤矯正や整体について理解するため、本項では骨盤矯正と整体について、整体を利用するメリット・デメリットを解説していきます。

骨盤矯正とは

骨盤矯正とは、骨盤を正しい位置に戻し、偏った身体の不調を改善する行為です。骨盤は、上半身と下半身の中間地点に位置し、身体のバランスを保つ、衝撃を吸収するなどの役割を担っています。日常生活やスポーツにおける骨盤の役割は大きく、それ故に影響を受け傾いたり歪んだりしてしまうのです。

骨盤が傾くまたは歪むと、関連する筋肉が上手く機能しなくなり、筋肉の弱化が進行します。弱化した筋肉を補うため、別部位の筋肉や腱にストレスが生じ、硬化してしまうのです。また、筋肉や腱だけではなく、血管やリンパ管、臓器が圧迫され不調が生じます。つまり骨盤の歪みは、全身に様々なデメリットをもたらすものであり、それらを改善するのが骨盤矯正なのです。

ちなみに、骨盤は”歪む”と表現されますが、実際に骨が変形しているわけではありません。変形性膝関節症等の病気が要因ではない限り、骨盤そのものが歪んだり縮んだりすることはないのです。骨盤が歪むとは、前方または後方に傾いたり、左右どちらか一方に偏った状態を意味しています。

整体とは

整体とは、身体を支える骨盤や背中、背骨を整え、全身のバランスを整えたり矯正することを目的とした施術が受けられる場所です。筋肉の硬化や炎症箇所をほぐし、血液の循環も促進します。そのため、捻挫や腫れが早く治まることが多いです。

また、手技を使って、全身のコリ、歪み、ずれを確認したのちに施術を行うため、自覚症状のない不調部位の早期発見もできます。症状が悪化しないように対策できるだけではなく、不調部位によって生じる怪我の予防にも繋がるため、定期的に利用する人も少なくありません。

整体を利用するメリット

骨盤矯正に整体を利用するメリットは、専門的な知識による的確な施術です。骨盤矯正は、自分で行うやり方が存在するものの、専門的な知識を持ち合わせない一般人では、効果に差が生まれてしまいます。的確な骨盤矯正方法を実践できれば、骨盤を正しい位置に戻せるのですが、間違った方法を実行してしまうと悪化させる恐れがあるのです。

二つ目のメリットは、骨盤の状況を正しく把握できる点でしょう。骨盤の状態を自分でチェックする方法はいくつか存在するものの、身体の構造を知り尽くしたプロの見立てはより正確です。さらに、骨盤の状態だけではなく、関連する上半身・下半身の筋肉や腱の不調等も見つけられるため、根本的な解決ができます。

三つ目のメリットは、予防です。骨盤を正しい位置に戻したとしても、その後また前後左右に傾いてしまえば骨盤矯正を行った意味がありません。正しい位置に保ち続けるためには、日常生活への的確なアドバイスが必要です。整体では、日々の過ごし方や姿勢に関する助言が受けられます。特に避けなければならない動きや、積極的に行うべき動作等も教えてもらえるため、骨盤の歪みを予防できるのです。

整体を利用するデメリット

整体を利用するデメリットをご紹介します。一つ目のデメリットは、スケジュールの調整です。整体を利用するためには、営業時間内に整体院を訪れなければなりません。仕事や家事、育児の合間に時間を作るのが難しい人にとって、スケジュール調整はデメリットだと言えます。

二つ目のデメリットは、通院です。専門的な知識を有する整体であっても、一度の施術で骨盤矯正が完了するわけではありません。一時的に状態が改善されても、すぐに骨盤の位置が歪んでしまうため、複数回通う必要があります。時間を作ることが難しい人にとって、複数回通う行為は容易ではないでしょう。

三つ目のデメリットは、費用の負担です。骨盤矯正を自分で行う場合は、骨盤矯正グッズを購入しない限り基本的に費用は発生しません。しかしながら、整体院は通う度に費用が生じます。整骨院（接骨院）とは違い、保険適用の施術もないため、費用の捻出が難しい人にとっては大きなデメリットでしょう。

四つ目のデメリットは、選択の難しさです。整体は、国家資格など特別な資格がなくても開業し、施術することができます。そのため、施術者の技術に差があり、選ぶのがとても難しいです。

骨盤矯正整体に関する疑問と回答7選

骨盤矯正を行うために、整体を利用しようと考えている人は非常に多いです。しかしながら、整体院の選び方や回数、費用など気になることが多く、悩んでいる人も少なくありません。そこで本項では、骨盤矯正のために整体を利用する際の疑問点と、回答をご紹介します。整体の利用を検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね。

①1回いくら？

整体の施術料金は、1回あたり3,000円～10,000円です。地域や施術者の能力等により、施術料金に幅があります。また、施術料金とは別に、初診料として500円～2,000円ほど生じるのが一般的です。初診料は、その店舗を初めて利用する時のみ請求される金額であり、2回目以降は発生しません。

②何回くらいやればいいのか

整体の理想的利用回数は、個人の状態と施術者の技術によって異なります。一般的に、週1回～2回程度利用し、6回～12回程度で変化が表れる場合が多いです。早ければ、通院から3週間以内、遅くても3カ月以内に身体に変化が表れます。

もし、3カ月以上利用していても状況が改善していないもしくは、痛みが悪化していると感じる場合は、整体院の変更を検討してもいいでしょう。ただし、整体院では把握できない病気による症状の悪化も懸念されます。痛みが悪化していると感じる人は、整形外科や婦人科など、病院の利用を検討しましょう。

③整体の選び方

整体の選び方は下記の通りです。

〇通いやすさ
〇施術料金
〇カウンセリング時間
〇ホームページの充実度

整体は、週に1回～2回、数カ月単位で通う必要があります。そのため、店舗の場所、営業時間を確認し、無理なく通えるかが重要です。施術料金は、一概に安い・高いと評価できるものではありません。自分の経済状況に応じて、出費できるか否かを判断しましょう。

カウンセリング時間とは、施術前、施術後に行われる相談や助言等の時間です。身体の不調や日常生活を相談する時間が、十分に設けられているのか確認しましょう。ホームページには、料金、問い合わせ先、施術者の氏名等が記載されていることが望ましいと言えます。問い合わせ先の情報として、電話番号の記載があることも重要です。

④整体・整骨院どっちを選べばいいのか

骨盤矯正を行う際、整体院と整骨院（接骨院）どちらを選べばいいのでしょうか。治療目的で利用する場合は整骨院、不調の改善とリラクゼーションを目的とする場合は整体院が適しています。

整骨院は、柔道整復師と呼ばれる国家資格を有する人が開業、施術を行う場所です。保険適用の治療ができ、整体院では利用されない専門的な機器を用いた施術も行います。ただし、骨盤矯正に関する施術は、病気や事故等の怪我が要因ではない限り保険適用外です。

⑤骨盤矯正整体は痩せるのか？

骨盤矯正を行うと痩せやすい身体になるため、骨盤矯正目的で整体を利用すると「痩せる」と考える人がいます。しかしながら、骨盤矯正を行っただけでは急激な減量は期待できません。骨盤を正常な位置に戻すと、筋肉、血管、リンパ管等の循環器系の機能が改善され、むくみの改善やエネルギー消費が活発になります。そのため、サイズダウンは期待できますが、変化は急激ではありません。

なぜなら、骨盤を正しい位置に戻し維持できるように整えるためには、時間が必要だからです。また、エネルギー消費が活発になるとはいえ、そもそもの消費行動が少なければ、活発になったとしても微々たる変化にとどまってしまいます。骨盤矯正で痩せようと思っている人は、骨盤を矯正すると同時に、運動等でエネルギー消費量を増加させるといいでしょう。

⑥骨盤矯正は意味がない？

骨盤矯正には「意味がない」といった噂が存在します。骨盤を矯正することはできないため、関連する施術には意味がないといった主旨です。本当に、骨盤は矯正できないのでしょうか。その答えは、骨盤矯正をどのように捉えているかによって異なります。骨盤矯正を骨の矯正と考え、骨や骨格そのものを変形させると捉えると、骨盤矯正の施術にこうした効果はありません。

しかしながら、骨盤矯正とは、前後左右に傾いてしまった骨盤を、正しい位置に戻し維持するための施術です。骨や骨格そのものを変形させるのではなく、硬化した筋肉や腱を整え、正常に機能させることで、骨盤を正しい位置に戻し維持します。筋肉や腱の硬化の解消は、整体や整骨院でも十分に行えることであり、骨盤矯正の施術として意味があるのです。

⑦骨盤矯正は産後でもできる？

骨盤矯正は、妊娠中や出産直後の女性でも行えます。しかしながら、妊娠・産後直後の身体は非常にデリケートであり、骨盤や周辺の筋肉、靭帯が緩みやすい状態です。そのため、無理に骨盤矯正の施術を行うと、トラブルが生じる可能性があります。骨盤矯正を希望する女性は、一度産婦人科等の主治医に確認し、母体に負担の少ない方法を検討するようにしましょう。

骨盤矯正したいなら整体を利用しよう！

骨盤を矯正するため整体を利用すると、様々なメリットが得られます。ただし、料金や店舗の立地等を含め、継続しやすい店舗を選ばなければなりません。骨盤矯正は、数週間から数カ月ほど続ける必要があるからです。無理なく継続できる整体院を選び、骨盤を矯正してみましょう。