今回は骨盤についてお話します。
骨盤は体の中心にあり、上半身と下半身をつなげ、内臓や生殖器を保護する役割があります。正に身体活動の要であり土台となる部位です!
ヒトが心地よく効率的に動くためには、体の中心が安定していることが重要で、そのためにも「骨盤をととのえていくこと」は欠かせません。
骨盤はお腹や背中そして股関節などの多くの筋肉で支えられていますが、毎日のデスクワークや作業、日常生活の負荷や姿勢の癖で特定の筋肉に負担がかかり、固くなってアンバランスな状態になります。このような筋肉が力を出しにくい状態になると体をうまく支えられず、疲れや不調、痛みにつながってしまいます。
日々の活動・姿勢の癖で崩れがちな骨盤を整えるためには、骨盤の前後左右上下にある筋肉たちをうまく協調させながら働かせることが重要です。
近頃よく耳にする腹横筋や骨盤底筋群などのインナーマッスルや背骨・骨盤・股関節をつなげている腸腰筋をそのまま意識して動かせば骨盤はととのうと思っていませんか。これらの筋肉を効率よく働かせるためには骨盤をニュートラル(中間位)に位置させることが大切。
骨盤ニュートラルに促すためには、股関節周囲の筋肉をボールなどで緩め、タオルやポールなどで背骨のラインをととのえたのちに、ストレッチや体幹および股関節のエクササイズをすることが必要です。
また、日々の生活や仕事の中で頭のてっぺんから直上に向かって引っ張られているイメージをもつなど、少し姿勢を意識してみてはいかがでしょうか。
特に女性は構造上骨盤が左右に大きく、生理周期や出産などで広がりやすく靱帯や筋肉での支えが不安定になりがちで骨盤のゆがみが生じやすい特徴がありますが、男性も座ってばかりなど運動を怠るとお腹の力が弱くなり、姿勢が崩れ、股関節の周囲の筋肉が固くなると骨盤は引っ張られて、ゆがみや広がりなどを生じます。
この骨盤がゆがんだ状態は、腹筋や股関節周囲筋をうまく使うことができなくなり、首肩や背中・太もも・ふくらはぎなどの他の部位でカバーすることになり、不調や痛みにつながってしまいます。
日々のズレを溜め込まず、毎日少しずつケアし、体の土台である「骨盤をととのえること」で、特定の部位にかかる負荷を少なくし、心地よく動ける体を手にいれましょう。
金子 雅明
理学療法士
博士(医学):順天堂大学大学院医学研究科スポーツ医学講座 修了
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
NPO法人スポーツ医科学ネットワーク 理事
一般社団法人 East Shonan Sports Medicine Services 東湘医院 理事
専門分野
フットケアとコンディショニング / スポーツ傷害の予防とエクササイズ / トレーニング機器と健康器具の開発および科学的研究 / 主なトレーナー活動 / NPB プロ野球選手 コンディショニングサポート / プロテニスプレーヤー コンディショニングサポート / プロゴルファー コンディショニングサポート / 国内・国際テニス大会のオフィシャルトレーナー / 国民体育大会冬季大会フィギュアスケート競技 神奈川県選手団帯同トレーナー / 東京大学硬式野球部投手部門コンディショニングサポート
岡崎 倫江
医学博士
理学療法士
食コンディショニングトレーナー
国際医療福祉大学保健医療学部非常勤講師(2010年~2015年)
専門分野
女性のためのフィジカルケア / 食アドバイスおよび健康管理 / 女性のスポーツ傷害と予防


